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国民民主党

大塚耕平共同代表 記者会見5・21

加計学園問題
【大塚代表】
本日、愛媛県から参議院予 算委員会に提出された加計学園問題をめ ぐる資料を精査すると、総理がこれまで 発言していた内容がウソである蓋然性が 高まったと言えます。総理は昨年初まで、 加計学園の獣医学部新設の話を知らなか ったと国会で答弁しました。しかし、提 出された資料の 15 ページ以降の記述の中 に平成 27 年2月 25 日にこの獣医学部新設 をめぐって加計学園理事長と総理が面談 している事実が記載されています。総理 が答弁した2年も前に当事者と面談をし ていることが赤裸々に書いてあります。
 また、柳瀬氏の国会での参考人招致の 発言に関しても注目されるべきことがあ ります。柳瀬氏は資料に首相案件と書い てあるが通常、首相とは言わないと抗弁 していましたが、この別の資料には総理 案件になっていると述べているくだりが あります。柳瀬氏がそう述べたタイミン グというのは総理が理事長と会った後な ので総理の指示あるいは意向を受けて総 理案件と述べた可能性が高いと思われま す。
 詳細はこれから予算委員会で議論され ていくと思いますが1年以上もウソを言 い続けている事実は極めて重いと思いま す。

【記者】
明日以降の国会対応はどう臨ん でいきますか。

【代表】
これだけの資料が出ているので できる限り審議をしたいと思っていま す。やはり関係者に出てきてもらう。

【記者】
関係者とは。誰をどういった立 場で呼ぶのですか。

【代表】
まず総理はきちっと出てきても らうことが必要です。それに加えて柳瀬 氏は証人喚問という形でもう一度きちん と答弁してもらう。さらにはこれだけ愛 媛県の資料が出てきたので中村愛媛県知 事には参考人として出てきてもらいたい です。また藤原氏も相当深い関与をして いるので藤原氏の参考人招致または証人 喚問が必要だと思います。もちろん加計 孝太郎氏にはぜひ、証人喚問として出て きてほしいです。
 加計学園側からの発言ないし説明とし て資料の15 ページには多忙を極める首相 と理事長との面会が実現しない中で官邸 への働き掛けを進めるために加藤内閣官 房副長官との面会も予定しているとのく だりもあります。官邸への働き掛けを強 めると加計学園自身から説明があったわ けですから、明らかに何らかのお願いを する行為なので事実関係を聞きたい。そ れを受けて理事長と総理が面談する動きがあるとの記述があり、 17 ページには面 談結果について報告したいとの申し出が 加計学園からあって3月3日に学園側と 県との打ち合わせを行ったという。そこ で面談でどういう話があったという説明 があり総理から「そういう獣医学部の考 えはいいね」とコメントをいただいたと いうくだりがあります。
 この資料だけから刑法に抵触する事案 であると読み取ることは必ずしもできま せんが、そのあたりの事実関係を調べな ければならない状況証拠が満載されてい ます。

【記者】
衆参予算委員会での集中審議に なるということですか。

【代表】
もちろん。

【記者】
行政府の長たる安倍首相が国権 の最高機関たる立法府に対して1年以 上にわたり虚偽の答弁をしていたとすれ ば、総理自身どういう対処をすべきでし ょうか。進退につながるでしょうか。

【代表】
進退につながる事実関係が出て きたと思っています。総理が国会の背後 にいる国民に堂々とウソをつき続けてい るというのは由々しき事態だと思いま す。


記者コラム
「首相は完オチ」と意気込むが・・・
 愛媛県から新たな加計学園に関する資 料が送られてきた、ということで 21 日の 記者会見に臨んだ大塚耕平国民民主党代 表は久しぶりに興奮気味だった。「首相 のウソがはっきりしたので首相は完オチ だ」と意気込ん でいた。ところ が、この愛媛県 文書にも「信憑 性はあるのか」との疑問が沸く。先回の 同県文書では柳瀬元首相補佐官が「首相 案件」と述べたとあったが、通常「首相」 ではなく「総理」という言葉を使うので 「違和感がある」と本人から疑問符が付 いた。
 今回も怪しい。首相と加計孝太郎理事 長が平成 27 年2月 25 日、官邸で面談し獣 医学部新設の話をしたというのだが、官 邸の記録には加計氏が訪問した記録はな い。文体もほとんどが明朝体で書かれて いるのに「そういう考えはいいね」(首相) と「資料を提出するよう指示」(柳瀬氏) の部分だけがゴチックになっている。野 党議員やマスコミなどが首相追及に使い たい核心部分をあたかも知っているかの ような文書の書き手の県職員が何年も前 に、伝聞による伝聞の形で作っていたと いうのには合点がいかない。
 記者会見終了間際に、記者側から「愛 媛県の文書は信頼性に足る ものなのか」との質問が出 たのは当然のことだ。それ に対して大塚代表は色をな して反論し衆参両院の予算委員会集中審 議で追及する考えを示したが、「首相は 完オチだ」と言い切るにはちょっと早す ぎるのではなかったか。

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