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党首討論要約 5/30

安倍晋三首相(自民党総裁)と立憲民 主党の枝野幸男代表ら主要野党の党首に よる党首討論が5月 30 日に国会内で行わ れた。党首討論の開催は一年半ぶり。討 論の要約は次の通り。

立憲民主党・枝野幸男代表

「金品の授受があれば犯罪」
【枝野氏】
総理は昨年2月 17 日の衆議院 予算委員会で『私も妻も一切、この認可 にも、国有地払い下げにも関係ないわけ でありまして、私や妻が関係したという ことになれば、これはまさに私は間違い なく総理大臣も国会議員も辞めるという ことははっきり申し上げておきたい』と おっしゃいました。ところが月曜日の予 算委員会を聞いておりますと、どうも、 金品の授受がないなど、贈収賄に当たら ないから問題がない、というようなこと をおっしゃっているようにも聞こえるご 発言がありました。
 贈収賄などに該当すれば、もう総理や 国会議員を辞めるのは当たり前の話であ りまして、1年以上にわたって限定なく、 関係していたら辞める言ったことを前提 に議論してきたにもかかわらず、どうも 昭恵夫人が一定の関係をしていたことを うかがわせるような材料が出てきたら、 急に金品や贈収賄のような限定を付し たとすれば、一般にはそういったことを 『卑 ひ 怯 きょう な行為』と言います。まさか一国 のリーダーが国会で堂々とそんな卑怯な 振る舞いをすることはないと。そんなこ とがあったら社会の倫理観をまひさせ、 国益を損なうと思いますがいかがでしょ うか。

【首相】
枝野さんは、急にこの前、 28 日 に私が定義を、私が関わっていればとい う関わりについて、急に定義、前提条件 を付けたのではないか、というご質問で あります。それであれば卑怯ではないか ということも言われた。では果たしてそ うなのか。そういう答弁を私が初めてし たのか、ということであります。そこで、 お答えをさせていただきますが、すでに 私は平成 29 年3月 24 日、もう1年以上前 のことでありますが、そのときに私は福 山(哲郎)委員の質問に対して、私はこ う答えております。
 何か政治に籠池(泰典・森友学園前理 事長)さんから依頼があって、そしてそ こに何かお金の流れ、いわば籠池さん側 が政治家等に対してさまざまな便宜をは かる中において、政治家が応えたのでは ないか。これはそういう疑惑だったはず であります。ですからその中において、 『私も妻も一切関わっていない』と言っ たのは事実でありますし、それは今でも 事実であろう、と思っているわけでござ います。

【枝野氏】
平成 27 年1月 10 日の(安倍昭 恵首相夫人付職員の)谷査恵子さんが関 わっている財務省から公表されたメモのところにありますが、谷査恵子さんの発 言として、『知り合いの方から社会福祉 法人同様の恩恵を受けられないかと総理 夫人に照会があり、当方からお問い合わ せをさせていただいたもの』ということ で、森友学園から優遇を受けられないか という打診を受けた昭恵夫人が谷査恵子 氏を通じてコミットしている。関係して いる。これは金品の授受がなければ問題 ないのか。金品の授受があれば、それは 贈収賄等の犯罪にあたります。
 しかし、閣議決定までして総理の昭恵 夫人は私人であります。その私人になぜ か公務員の方がお付きでついていること 自体が、そもそも一般的には問題であり ますが、その公務員である谷査恵子さん を通じて、財務省に問い合わせをかけた。 優遇を得られないかと照会があり問い合 わせたわけですから、受けられるなら受 けたいという働きかけに他ならないんで はないでしょうか。総理の夫人である私 人が、こうした形で公務員を使って便宜 を受けて、そしてこういう優遇を受けら れないか打診をする。それは良いことだ と思っていらっしゃるんですか。

【首相】
今、枝野委員が言われた森友学 園の本質というのはそういうことなんで しょうか。この問題の本質というのはそ うではなかったはずであります。まず、 なぜあの値段で籠池氏側に引き渡された のか。国有地が引き渡されたのか、とい うこと。あるいは、なぜ小学校として認 可されるのか、ということの本質でござ います。
 まず、籠池氏側からの依頼において、 谷氏に対して直接問い合わせが手紙とい う形で来たわけでございます。それに対 して、谷氏から、こういう制度がこうい う法人に対して当てはめることができな いか、という政策的な、制度的な答えを 求めたのでございます。そして、事実上 これはゼロ回答であったわけでございま すが、そのゼロ回答を財務省から受け、 先方に伝えたということであります。
 そして、問題の本質は妻に夫人付がつ いていることが問題の本質であるかのご とき枝野氏の質問であり、それがいいこ とか悪いとかとのお問い合わせでありま すが、いわばこの夫人…。私的な存在で はありますが、外遊等にも同行しますし、 国内にやってくる海外からやってくる賓 客に対する対応等々もあるわけでありま して、そういう対応についても正確を期 す上で、役所から夫人付がついているわ けでございますが、少し人数が多いので はないかとの指摘がございましたので、 人数を減らしたところでございます。

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