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党首討論要約 5/30

安倍晋三首相(自民党総裁)と立憲民 主党の枝野幸男代表ら主要野党の党首に よる党首討論が5月 30 日に国会内で行わ れた。党首討論の開催は一年半ぶり。討 論の要約は次の通り。

日本維新の会・片山虎之助共同代表

「国民はモリ・カケにうんざり」
【片山氏】
きょう私が、テーマにさせて いただいたのは、官邸権力と言いますか ね、人事権なんですよ。内閣人事局のこ とでございましてね。これが平成 26 年に でき、一元的に中央の幹部の人事をやる。 それはいいんですよ、相当な議論をして やっとできたんですから。それから、で きたときは相当の評価があった。これで 官主導から、政治主導になると。省益で はなくて、国益を守るような役人が生ま れるっていうことだったんですが、私は 平成 25 年、 26 年の予算委員会や総務委員 会その他でね、言ったんですよ。方向は いいと。政治主導は正しいと。今までは 官僚主導で、メリット・システムのいい とこだけじゃなかったと。
 だから、方向はいいんだけれども、し かしお化けのような組織だと。六百何十 人の指定職、審議官以上の人事を一括で やるということはね、神様でしかできな いんですよ。分かるわけがない。そんな ことの優劣が分かるわけがない。神様の ような存在が必要だと。下手なことをす ると、これは官邸の独裁になるし、官僚 の萎縮を招く。
 考えてみますとね、今の議院内閣制と いうのは、総理。これは権力を分散、分 離させるシステムなんですよ。独裁者を 作らない。決められない政治ってありま したがね、決めすぎる政治っていうのが あるんですよ。だから、権力を分立して、 各省庁大臣に人事権を全部与えているん ですよ。それに対するね。これはアンチ テーゼですよね。それが今の、霞が関が 忖度の府になったとか、劣化していると か、いろんな問題が起こってますよ。私 も役人を昔やらせていただきましたけれ ども、想像できないかね。
 そういう意味での、もっと役人が元気 で、国を担うというような気概を持って やるような、仕組みに直していかなきゃ いかんと思いますよ。

【首相】
人事について一括的に、この官 邸において、人事局を作るというのは、 いわば政治主導を明確にしていくという ことであります。しかし、権限の行使に ついては、基本的にはほとんどはだいた い省から上がってきたものを事前に相談 をしているということでして、現在は杉 田(和博)官房副長官が行っております が。
 しかし、どうすべきかということです が、偏りがないように常に気を使いなが ら判断していくことが大切ではないか。 人の人生、能力をちゃんと使えるかどう かということに対して、恐れを持ちなが ら対応していくことが肝要ではないかと 思っています。

【片山氏】
私はね、基本は直さなくてい いと思うんです。しかし、若干修正して いただきたい。例えば範囲がいま680 人なんですよ。審議官以上全部ですよ。 前の閣議承認人事や局長クラスは200 人なんです。またそれを元に返したらいいと思う。それから今は任命権者が権限 がないんですよ。だから業務執行権だけ あるから、任命権がスムーズに、トータ ルとしての権限が、各省大臣がスムーズ に行使できていないんじゃないかと思 う。
 そういう意味では、イニシアチブを各 省大臣に返すと。チェックをすると。任 免協議があるんですから。資格者の認定 だとか名簿を作るのは各省大臣に任せ て、任免協議のときにだめというチェッ クだけしたらいい。
 それから、今の制度は降格人事ができ るんです。これはやめた方がいい。分限 か何かで保護されているのも問題だとい うことがあるんですけれども。ぜひ、そ ういうことを総合的に検討して、もっと 公務員が生き生きと働けるような、そう いう環境を作ってください。霞が関や永 田町が活性化しますよ。

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