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編集後記

▽我が家の菜園の今夏の主役は、 トマトとナスだ。

そのナスのヘタが茶色になる と、それ以上は大きくならない。 早く食べてというメッセージをナ スは発している。

 先に伸びた芽は摘み取る。する と新たに若枝が伸びてきて実をつ ける。

 以前、ひまわりを植えていた時 期があった。花が咲き始めると、 とたんに蝶が増えてくる。いっぱ い、ひまわりの花に蝶が寄ってき て、卵を生み付けていく。一匹の 幼虫がいると、その 10 倍はいると 覚悟しないといけない。とりわけ 芯に食い入ると、新芽を出せなく なるから、やがて枯れてしまう。

 蝶の襲撃を免れて、ようやく実 をつけたと思ったが、今度はイン コの群れがやってきて、一時間ぐ らいで実をつまんでいく。アフリ カなどでは空いっぱいに広がった イナゴ軍団の来襲は、ニュースで 見聞きすることはあるが、東京にもインコ軍団が存在する。

 小さな菜園にも、花や野菜の興 亡盛衰がある。

 そして、永田町も小さな菜園に 似ている。

(T)



▽アメフトの危険タックル問題 では、各紙とも社説や一面コラム でも扱った。「私からの指示では ない」と責任逃れした日大アメフ ト前監督の非を諌めるオピニオン が目立った。

 とりわけ、心を打ったのは産経 新聞の産経妙だった。

 産経妙は、ラバウルで敗戦を迎 え、戦犯となった今村陸軍大将と 部下の参謀長の口論を紹介する。

 「責任は当然私が負うべきだ」 「いや、命令した私の責任だ」。  まもなく始まる裁判で、お互い が相手の罪を少しでも軽くしよう としていた。参謀長は無罪放免と なり、今村はその後9年間、獄に 服す。

 日本に送還された後も、連合国 軍総司令部(GHQ)のマッカー サー最高司令官に、赤道直下の炎 暑の島の刑務所に戻りたいと申し 出る。部下とともに服役したかっ たのだ。マッカーサーはこの時、 「日本に来て以来、初めて真の武 士道に触れた思いがした」と述べ ている。

 人生では生きるか死ぬかといっ た時にこそ、その人の地金が最も 出るものだ。

 昔は、敵将さえも感動させるよ うな人物がいた。

(I)


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国会両院記者会所属 新政界往来社
新政界往来7月号(創刊昭和5年)
2018年6月15日発行
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