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金はあってもマナーなし中国人観光客の顰蹙

  電車やバスの車内だろうが辺り構わず大声でしゃべり、痰を掃き、立ちションやゴミのポイ捨てなど、マナーの悪さが原因で旅行先でトラブルも頻発している中国人観光客の顰蹙は、何も日本だけの話ではない。
 タイ北部のチェンマイ空港では、中国人女性がブラジャーとパンティーをターミナルのイスの上で干している様子を撮影した写真がネット交流サイトのフェイスブックに投稿され、テレビや新聞が大きく報道したことがあった。
 干してあったのは赤のブラジャーと黒いパンティーだったが、こうしたことは中国では日常的なことでも、タイではマナーに欠けると批判が続出した。
 さらに、かつてプミポン国王に対する一般参賀が行われたバンコクのアナンタサマーコム宮殿の前で、中国人ツアー客の一人とみられる女児が下水溝の上にしゃがんで放尿する写真や、母親が男児を抱えてデパートのゴミ箱に放尿させるシーンがインターネット上で拡散したことがある。
 そして 昨年の年末には、バンコクから南京に飛んでいた機内で、中国人ツアー客の男女が乗機した際、互いの席が離れていたことを不服として暴れだし、機内で購入した熱湯の入ったインスタントヌードルを女性客室乗務員に投げ付けるなどのパワハラで批判が続出した。
 ホテルでも使い捨て石鹸や髭剃りならまだしも、バスタオルやシーツなどといった備え付けの品々に手を出す輩も少なくない。中国のホテルに宿泊した際、備品の値段の一覧表があったのには驚かされた。その中にはテレビも入っていた。これらが持ち逃げなど紛失した際、賠償金を請求するというものだが、こうしたことが日常茶飯ということなのだろう。
 今ではタイの外国人観光客のトップの座を占める中国人だが、お金を落としてくれることはありがたいのだけれど、こうした中国人の地に落ちた道徳をまざまざと見せつけられるのには強い抵抗がある。

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